設備と同じように運用できます

現場での IT システム運用は大変です

日本の工場では PLC による制御システムが主流です。また、国内ではユーザー企業の IT 技術者が不足しています。そのため、FA (PLC) の技術者は常駐していても IT (PC や Raspberry Pi) の技術者はいないという状況は、珍しくありません。

出展:経済産業省 (2017) 製造業を巡る現状と政策課題

現場が本当に必要とするもの

PC + PLC の実装例

壊れないシステム、止まらないシステムはありません。

トラブル発生時に現場での対応を実現するためには「FA のノウハウで運用できる IT システム」が必要です。それは従来「パソコンと PLC を組み合わせたシステム構築」により実現されていました。現場でやりたいこと、その「全体の流れ」を PLC で実装し、パソコンには複雑な情報処理だけを実装します。パソコンによる情報処理を「設備の中の一つの機能」として扱う事で、トラブル発生時には PLC 側で何らかの(例えば、パソコン側の処理機能を一時的に無視するなどの)対応ができるようになります。

ただ、パソコンと PLC を組み合わせる方法は、いくつかの理由から、小さなシステム開発にあまり向いていませんでした。

Raspberry Pi + PLC という選択肢

RealSense と OpenCV を利用したポカヨケの実装例

さきラボの「ラズパイ制御盤」は、FA の現場で運用できる IT システムを実現するソリューションです。基本的な構造は PC + PLC のシステムと同じですが、全ての機能が小さな制御盤にまとめられていて、小さなシステム開発に最適です。

ラズパイ制御盤の強み

  • パソコンラックと比べて 5% 程度の体積しかありません。設置工事が簡単です。
  • ファンやクーラーが必要ないため、粉塵やオイルミストのある環境への設置も簡単です。
  • 産業用 PC よりも短納期で安価に入手できます。

ラズパイ制御盤の制限事項

  • PLC の I/O 点数は標準で 32点、最大で 500点 程度です。
  • パソコンと比べて 20% 程度の演算能力です。