「すぐに止まるシステム」作ります

「止まらないシステム」を作ってはいけません。

工場の設備や生産ラインは、動かし方を間違えると人が怪我をしたり、最悪の場合は人命に関わることもあります。人が操作を間違えたりミスをしたりした時に、設備やラインをすぐに止めることは、制御ソフトの重要な機能の一つです。

ここで一息ついて、自動車について考えてみましょう。

仮に「すごいエンジン性能!」「タイヤもステアリングも素晴らしい!」という車があったとします。それで「ブレーキ性能は分かりません」という条件だったら、その車に乗ってみたいと思いますか?

「故障したら止まります」という車と、「故障したら止まらなくなります」という車と、どちらを利用したいと思いますか?

制御の世界では、止めたい時に止められるのはもちろん、意図しない状況でも止まることが重要です。

さきラボでは、柔軟に動作し、安全に止まるソフトの開発を得意としています。

「文化の違い」に対応します

「ラダーが書ける」というのと「FA のソフト開発ができる」というのは、少し違います。ここでは、フリップフロップ回路を例にして説明してみたいと思います。

FA を知らない IT 技術者がフリップフロップ回路を書くと、以下のような書き方になります。

これはこれで動きます。しかし、この回路は、出力の状態を保証していません。別の場所で Y0 が書き換えられたら、その状態になります。素人的には問題ないように見えるかもしれません。しかし、FA の技術がある人間はこう考えます。

『Y0 って、電源を入れた時にどうなっている想定なんだ…?』

一般的に、電源投入時の出力は OFF です。動作は分かります。それで、上記の回路を書いた人は、そこまで考えて書いたのでしょうか。

FA の技術者は、少し違った書き方をします。例えば、以下のような書き方が、少し FA っぽい書き方です。

動作は IT 技術者が書いたものと同じです。

違いは「Y0 が自己保持回路になっている」ということです。この回路には「状態を保持する」という意志が表現されています。

他にも、以下のような書き方が考えられます。

これは、「Y0 を ON する動作」と「Y0 を OFF する動作」を分けて書いたものです。

現実の設備では ON 条件と OFF 条件が異なることが多いので、そういう事を想定している場合は上記のような書き方になります。

他にも、PLC では「ループ処理の中では立ち上がり接点 (パルス化された接点) が使えない」ケースもあります。これは、立ち上がり接点 -|↑|- がデバイス (X0) ではなく、ラダー図上の記述位置に依存する機種で発生する制限事項です。その場合は、立ち上がり接点を使わない書き方もできます。

以下の回路では、M0 がパルス化されています。

現場の文化を重視する理由

FA の世界では、10年20年と動き続ける設備が珍しくありません。

5年後10年後に改修が必要となった時、作った当時を知る人が居るとは限りません。その時、ラダーを見て「意図」が分かるかどうかは重要です。

意図が分からない状態で動作を変更すると、思わぬ事故につながる場合もあります。そのようなトラブルを未然に防ぐのが「文化」の力です。

私たちは、自分たちが作りたいように作るのではなく、お客様にとって使いやすく価値のあるものを作ることを重視しています。

ST言語

ST言語によるソフト開発も可能です。

IF X0 AND NOT M0 THEN
    Y0 := NOT Y0;
END_IF;
M0 := X0;

タッチパネル、タブレット、パソコンとの連携

設備や生産ラインの設定を変更する方法は様々です。さきラボでは、FA で一般的に利用されているタッチパネルのほか、Excel や Web を組み合わせたシステム開発の実績もあります。

パソコンやスマートフォン向けに専用のアプリを作ることも可能です。

ソフトも、ハードも、ネットワークも

さきラボでは PLC に限らず、様々なソフトウェアを開発することができます。また、ソフトウェアに限らず、生産ラインや工場全体のネットワーク構築、小さなものであればハードウェアの開発にも対応しています。

様々な技術を組み合わせることで、様々な課題をワンストップで解決できます。どんな課題でも、まずは一度ご相談ください。

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