初めての Web 表示器

12月連続記事企画、2日目の今日は「初めての Web 表示器」について書いてみたいと思います。

私が Web で表示器と呼べそうなものを作ったのは…過去の資料によると…2013年3月のことです。以下のようなシステム構成でした。

ハードウェア
パソコン 普通のパソコン
シーケンサ MELSEC Q02HCPU
タブレット Google Nexus 10
ソフトウェア
OS Windows 7 Home Premium
Webサーバー XAMPP
PLC通信ライブラリ MX Component 3
表示アプリ WebView を使った専用アプリを開発

この時に作成した表示器は、今でも工場で毎日24時間連続稼働しています。止まるのはおそらく年に2回、お盆と正月の時に工場が全停電する時だけです。

表示器を作った理由

表示器は、とある工場の組み立てラインで、次に組み付ける部品を表示しています。

その工場では1つのラインで何種類もの製品を組み立てています。作業は複雑です。作業者の方たちはとても優秀なのですが、それでも、作業の内容や生産スケジュールによっては次の作業がわからなくなってしまいます。作業者の方を迷わせてしまうのは時間の無駄なので、次の作業をわかりやすくして時間の無駄をなくすため、表示器を作ろうという話になりました。

開発前の作戦会議

この Web 表示器を作る以前、情報表示は PC の仕事でした。表示用の液晶ディスプレイは丈夫な箱に格納して保護します。しかし、この時はディスプレイを設置する場所が確保できなかったのです。作戦会議が始まります。

  お客様
『タブレット端末なら設置できるのでは?』
『ふむ、設置方法は?』
『あの制御盤にタブレットホルダーをつけて…』
『じゃぁそれで。』
『ちなみにこの Windows 端末だと値段がこのくらいで…』
『ふーむ、表示があまり綺麗じゃないね。』
『Android でやってみましょうか?』
『じゃぁそれで。』

こんな感じで、作戦会議は終わりました。新しいことに挑戦する気概のある人、居るところには居るんですよね。

話が決まったら次は開発です。明日はパソコンの OS について書いてみたいと思います。

この記事の投稿者

崎 洋佑
崎 洋佑プログラマーもどき
さきラボの代表取締役。自称プログラマーもどき。
開発でよく使う言語は日本語。
IT技術よりも人が好きな、天然物のエンジニアです。

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